「切れてないからOK」は大間違い!硬式テニスのストリング張り替え時期を徹底解説
皆さんはストリングの張り替えの頻度はどのくらいですか?1ヶ月で張り替える?3ヶ月で張り替える?切れるまで使う?いろんな意見があると思います。
実は、これがパフォーマンス低下や故障の原因になっていることも多いんです。
今回は、硬式テニスのストリング(ガット)の張り替え時期について、素材別の目安や素材別オススメストリング、劣化サインまで詳しくお伝えします。
そもそも、なぜ張り替える必要があるの?
ストリングは、張り上げた瞬間から少しずつ緩み始めています。ラケットに張られたストリングは常に大きな力で引っ張られた状態にあり、ボールを打つたびにその負荷が蓄積されていきます。
問題なのは、切れていなくても性能は確実に落ちているという点です。テンションが低下したストリングを使い続けると、こんなことが起こります。
- ボールの飛びが悪くなる、または飛びすぎる
- スピンがかかりにくくなる
- 打球感がぼんやりして、コントロールしにくい
- ボールを飛ばそうと無意識に力んでしまい、肘や手首を傷める
「最近なんかボールが飛ばないな」「調子が悪いのかな」と感じたとき、実はストリングの劣化が原因だったというケースは少なくありません。
ストリングの寿命は「プレー時間」で考える
張り替え時期を考えるうえで便利な基準が、プレー時間で約20時間というものです。週に1回・2時間プレーする方なら、2〜3ヶ月が目安の計算になります。
ただし、これはあくまで一般的な目安。実際には使用するストリングの素材によって寿命が大きく変わります。
素材別!張り替えの目安
ナイロン(モノ・マルチ)
多くの一般プレーヤーが使用している素材です。耐久性はポリエステルよりも劣るが適度な弾力あり、コスパも良いのが特徴。価格は大体2000円〜4000円くらいに収まります。
目安:2〜3ヶ月ごと
ナイロンガットは3ヶ月経つと最初の飛びや打感とはかなり変わってきます。週1〜2回プレーする方であれば、3ヶ月に1回を目途に張り替えるのが理想です。なお、マルチフィラメントはモノより構造的に緩みにくいため、若干長持ちする傾向があります。
おすすめナイロンストリング
私がオススメするのは、バボラのエクセルです。おそらく店舗では2500円くらいで置いてあると思います。それにプラス工賃がかかってきます。

このストリングは柔らかく初心者にもオススメなストリングです。以前エクセルのレビューの記事を書いているので詳しくはこちらから見てください。
ポリエステル
上級者や競技プレーヤーが好む素材で、スピンのかけやすさと耐久性が特長です。ただし、テンションの低下が非常に速いという落とし穴があります。価格はナイロンと同じく2000〜4000円の間で収まると思います。
目安:1〜2ヶ月ごと(理想は2〜4週間ごと)
ポリエステルは種類によっては1〜2週間でテンションが大幅に落ちてしまうものもあります。柔らかさがなくなったポリエステルは肘や手首への衝撃が大きくなるため、特に張り替えサイクルを意識することが大切です。ハードヒッターは1〜2週間で切れることもありますが、切れない方こそ定期的な張り替えが必要です。
おすすめポリストリング
おすすめのポリエステルストリングは、ヨネックスのポリツアープロです。こちらもおそらく店舗では2500円くらいで置いてあると思います。それにプラス工賃がかかってきます。

ヨネックスのポリツアープロはポリの中でも柔らかく、初めてポリを使う初心者の方や上級者の方も使用しているファンの多いストリングです。
ナイロンストリングに比べるとテンション維持性能は低めです。
ナチュラルガット
牛の腸を原料とした最高級素材で、テンション維持性能はすべての素材の中でトップクラスです。価格は6000〜10000円の間くらいに収まります。(高い、、、。)
目安:3〜6ヶ月ごと
湿気に非常に弱い点が唯一の弱点で、雨の日や水分を多く含んだボールを打った後は特に注意が必要です。性能は長持ちしますが、価格が高いぶん、コンディション管理も丁寧に行いましょう。
おすすめナチュラルガット
おすすめのナチュラルストリングは、バボラのトニックです。こちらは店舗では6000〜7000円の間で置いてあると思います。ちなみになかなかいいお値段しますが、ナチュラルの中では安い方なのが驚きです。

ナチュラルガットはガットの中では反発性は一番高く、耐久性も高いそして打感もいいです。しかし。スピン性能はポリの方が高いです。
最大の弱点が2つあって、
- 値段が高い
- 雨に弱い
この2点が許容できるのであれば、最高のストリングかもしれません。
こんなサインが出たら即張り替えを
期間の目安だけでなく、以下のような症状が出た場合も張り替えのタイミングです。
見た目のサイン
- ストリングが歪んで、打った後に戻らなくなってきた
- 縦横の交差部分に深い溝(ノッチ)ができている
- ストリング表面のコーティングが剥がれて毛羽立っている
打感のサイン
- ボールが急に飛びすぎる、または飛ばなくなった
- スピンがかからない、コントロールが定まらない
- 打った感触がぼんやりして、以前と明らかに違う
状況によるサイン
- (ナイロンやシープ)雨の中でプレーした、または濡れたボールを多く打った。
- 長期間(半年以上)まったく張り替えていない
「年に何回」で覚えるプレー頻度別の目安
| プレー頻度 | 推奨サイクル |
|---|---|
| 週1回(スクールなど) | 3〜4ヶ月に1回 |
| 週2〜3回(サークルなど) | 1〜2ヶ月に1回 |
| 週4回以上(部活・競技) | 1ヶ月に1回、またはそれ以上 |
| 毎日・本格競技 | 月2回以上、または切れるたびに |
張りたてが一番いい状態
大切なのは「張りたてがベスト」という感覚を覚えることです。「しばらく使うと熟成して良くなる」という考え方は正しくなく、常に新しい状態が最もパフォーマンスが高い状態です。
おそらくどの店舗でも交換時期を書いているシールを貼ってくれていると思うので、このシールを目安にストリングを交換しましょう。

定期的に張り替えていると、打った瞬間の感触、ボールの飛び、スピンのかかり方に明確な違いを感じられるようになります。その感覚がわかってくると、自然と張り替えのタイミングも体で覚えられるようになります。
試合が控えている方は、試合前日ではなく、試合の2〜3日前に張り替えるのがおすすめです。張りたて直後は硬く感じることがあるため、少し慣らしてから臨むと本来の感触でプレーできます。
まとめ
ストリングは「切れたら替える」ではなく、「時期が来たら替える」ものです。適切なサイクルで張り替えることで、プレーの質が上がるだけでなく、肘や手首の故障予防にもつながります。
まず取り組むべきこと:
- 今使っているストリングの素材を確認する
- 最後に張り替えた時期を思い出す
- 3ヶ月以上経っているなら、まず一度張り替えてみる
新しいストリングで打ったときの気持ちよさ、ぜひ体感してみてください!
