伊藤あおい選手使用ラケット・ガット紹介!ダンロップCX400TOUR

今回は現在海外ツアーで活躍している日本の伊藤あおい選手が使用しているラケット・ストリングについて解説していきます。
2025年8月7日現在WTA1000の大会で2大会連続本戦に進出しております。また前回のWTA1000(ナショナルバンクオープン)の大会では2回戦でTOP10の選手を倒しています。
そんな伊藤あおい選手が使用しているラケットについて今回は解説していきます。
伊藤あおい選手使用ラケット
現在伊藤あおい選手が使用しているラケットはCX400TOURになります。
このラストポイントでのリターンダッシュからのボレーが華麗すぎて感動しました。伊藤あおい選手の得意なバックで攻めてシメのボレー完璧です。
そんな伊藤あおい選手が使用しているCX400TOURのスペックはこちら↓
DUNLOP CX400TOUR
フェイス面積 | 100 sq.in. |
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全長 | 27.0 in. |
平均重量 | 300g(フレームのみ) |
グリップサイズ | 1・2・3 |
ストリングパターン | main 16本 × cross 19本 |
推奨ストリングテンション | 45~65ポンド |
平均バランスポイント | 320mm(フレームのみ) |
サイズ | フレーム厚:23 mm フラット |
スペック的には黄金スペックではありますが、フレームがボックス形状・厚みは23mmフラット、黄金スペックで王道のピュアドライブに比べると飛びは控えめで弾きも控えめになっています。しかしながら、打球感は柔らかくそこそこ飛びのあるラケットでホールド感が欲しい方やタッチ系のショットを多用する方にはオススメ。
このような特性のあるラケットなので、フォアのスライスやロブショットをよく使う伊藤あおい選手にはぴったりなラケットなのかもしれません。
また限定カラーも発売予定なので、限定カラーが欲しい方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか?
伊藤あおい選手使用ストリング
伊藤あおい選手が使用しているストリングは
メイン(縦糸)にダンロップ「DUNLOP EXPLOSIVE BITE」(エクスプロッシブバイト)1.32mm テンション41P
クロス(横糸)にダンロップ「Dunlop Iconic Speed」(アイコニック スピード)1.25mm テンション39P
上記のストリングを使用しています。
ダンロップ「DUNLOP EXPLOSIVE BITE」
エクスプロッシブバイト
カラー | ブラック、イエロー |
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素材 | ポリエステル |
サイズ | ゲージ:1.27mm、1.32mm |
このストリングの一番の特徴は、丸型+突起の三角形になっています。ダンロップのポリエステルストリングの中で最も喰いつきがよく打球感も柔らかくなっている。三角形ストリングの特徴によりスピン性能も期待できます。
伊藤あおい選手はメイン(縦糸)にこちらのストリングの1.32mmを使用しています。個人的には細い方を使用しないのかなと思ったのですが、飛びすぎるとかあるかもしれません。
もしくは三角形になることにより、ストリングの耐久性も気になるところではある為太いストリングを選んでいるのかもしれません。伊藤あおい選手はストリングは切れるまで使うそうでして、最後まで使う理由としては勿体無いそうです。ここにも大物感を出していて個人的には好きな感じです。
ダンロップ「Dunlop Iconic Speed」
アイコニック スピード
カラー | ナチュラル |
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素材 | ナイロンマルチ |
サイズ | ゲージ:1.25mm、1.30mm |
こちらのストリングは現行のダンロップのストリングの中では、硬めでスライドしやすいコーティングをしているお陰で打球感がしっかりしておりスピードのある攻撃的なボールが打てます。低弾道のスピードボールが打ちたい人にオススメ
しかし、スピン性能は期待できない為スピンでガンガン攻めていく人にはお勧めできません。
伊藤あおい選手はクロス(横糸)にこちらのストリングの1.25mmを使用しています。
伊藤あおい選手はスライスやロブのタッチ系のショットが印象的かもしれませんが、私がみている中で一番の武器はバックハンドストロークだと思っています。伊藤あおい選手のバックハンドはトリッキーなフォアハンドと違いしっかりとしたフラットで撃ち抜いていきます。
それゆえ現在タッチ系のナイロンマルチを使っていないのは、このバックハンドを最大限に引き出すためではないかと筆者は思っています。
伊藤あおい選手使用グリップ
伊藤あおい選手のグリップについてですが、個人的にはかなり何を使用しているか気になっていました。理由としては、伊藤あおい選手は握力が12kgしかないそうです。現代のパワーテニスが主流の時代において握力が低いことは弱点にもなりかねないと思っています。
それゆえ、グリップは何を使っているかは注目のポイントだったのです。
そんな伊藤あおい選手が使用しているグリップは、DUNLOP【TOUR-TAC(ツアータック)】を使用しています。
DUNLOPグリップテープ【TOUR-TAC(ツアータック)】
カラー | ホワイト、ブラック |
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サイズ | 厚さ0.6mm、幅29mm |
グリップの特性については、ダンロップのグリップテープに中で最もウェット感が強く耐久性と吸水性に優れています。
またグリップの厚さですが、0.6mmと標準的な厚さになります。しかし幅は標準幅が25mmぐらいに対して29mmあるので、実際にグリップを巻く際にかなりの幅を重ねて巻くことができる為グリップに段ができる事によりグリップ力が増すはずです。
伊藤あおい選手の握力の低さを補う為に、一役買っていることは間違いないグリップだと思われます。
伊藤あおい選手使用振動止め
伊藤あおい選手が使用している振動止めは2種類あって、ガットに装着するタイプとグリップ上部に装着するタイプを使用しています。
まずガットに装着するタイプのものは、DUNLOP 「DTA-1101」になります。
DUNLOP 「DTA-1101」
プロの選手が振動止めを使用するのはあまり見かけませんが、伊藤あおい選手はその中でも珍しい横に長いタイプを使用しています。振動止めの長さはガット6本分ほどの横長で振動の抑制の性能は高いようです。
小さめのワンポイントタイプは、素人の場合打っている最中に当たって失くす可能性もあるのでその点でもいいかもしれません。
バイブカット(VIBECUT)
バイブカットに関しては、グリップの上部に装着することで打球時の不快なフレーム振動を吸収する効果があるとのこと。
このバイブカットを1個付けると打球時の振動を30~40%吸収し、2個付けると振動吸収率が60~70%に向上するため、手首や肘への負担を大幅に軽減したい場合に2個取り付けることが推奨されています。
上記の内容を聞くといいことばかりと思われますが、1個5gの重量がある為ラケットのバランスが変わってしまいスイングに問題が出る可能性があります。
2個装着すると10gあるので大きくバランスが変わる恐れがあります。バランスは変えたくないけど装着するなら1個までかなと個人的には思っています。
最後に(まとめ)
今回は現在大活躍中の伊藤あおい選手の使用ラケットについて解説していきました。
現代のテニスはパワーテニスが主流の中、伊藤あおい選手はフォアのスライスやロブショットなどを多用する異質な存在なこともありかなり人気があります。
筆者も伊藤あおい選手に魅了されている一人で、正直このテニスでは上まで行くのはきついかもしれない。などと考えることもあります。
しかしながら、伊藤あおい選手の試合を観ていると攻めるタイミングが素晴らしくここぞという時に前に出てポイントを取りに行きます。そんな相手を翻弄するテニスを観ているとこちらまで楽しく試合を見ることができます。
このままのスタイルでぜひ世界のトップを倒していく姿を見せて欲しいと思っています。
伊藤あおい選手が使用しているラケット!興味がある方は是非一度試打してみてはいかがでしょうか?
ここまで見ていただきありがとうございました。