錦織圭選手使用ラケット・ガット解説!ウィルソンウルトラツアー98

今回は日本のトッププレイヤーで元世界ランキング4位の錦織圭選手が使用しているラケット・ストリングについて解説していきます。
近年錦織選手は数々の怪我に悩まされており、2024年1月付の世界ランキングは350位台になってしまいかなりランキングを落としていました。
しかし、2024年のシーズンでは9月に行われた木下グループ・ジャパンオープン(ATP500)でベスト8の成績を残すなど怪我を乗り越えて好調になってきており、2025年8月の世界ランキングでは65位で日本人男子選手ではトップになっています。
そんな錦織圭選手ですが、2025年シーズンからラケットを変更しています。今回は変更後のラケットと使用しているストリングについてみていきたいと思います。
錦織圭選手使用ラケット
錦織選手はジュニア時代からウィルソンのハンマーシリーズ(トップヘビー)を使用しており、現在では名前が変わりウルトラツアーになっています。
そんな中で錦織選手が現在使用しているのが、Ultra TOUR98になります。
ウィルソン Ultra TOUR98
以前にウルトラツアーの関する記事を書いているので解説レビューはこちらに記載しています。
またウルトラツアーの中でも錦織選手は95インチの仕様のものをずっと使っていたのですが、今作ではフェイスサイズの変更がありました。
今作からフェイスサイズが95→98インチに変更。またストリングのパターンも16×20→18×19に変更されました。
しかし、去年の錦織選手が使用していたウルトラツアー95CVを見てみるとストリングパターンがすでに18×19の変更されていました。フェイス面積までは分かりませんが、去年の時点から18×19を使用していたようなので近年のパワーテニスに対抗するべく錦織選手もラケットにパワーを求めていたのかもしれません。
※2023年シーズンからフェイスサイズ・ストリングパターンの変更をしているようです。
錦織圭選手使用ストリング
錦織選手が今まで使用していたストリングとしては、筆者の知る限りではルキシロン・4Gソフト→ルキシロン・エレメントへ変更したのが記憶に新しくあります。変更理由としては、よりフィーリングが良く打球感がマイルドになってボールの伸びが良くなったそうです。
ルキシロン エレメント&ウィルソンナチュラル
錦織選手はこのエレメントとウィルソン ナチュラルのハイブリッドストリングを使用していたようです。
しかしながら、最新の錦織選手のラケットを見てみるとガットの色がエレメント特有のブロンズカラーではなくグレーに見えます。
最新の画像から見るとおそらく、現在は縦にウィルソン ナチュラル・横糸にアルパワーラフのチャンピオンズチョイス デュオを使用しているのではないかと推測できます。
アルパワーラフ&ウィルソンナチュラル
ナチュラルガットの柔らかい打球感とアルパワーラフの引っ掛かりがよくスピンのかかるガットの組み合わせはロジャー選手も使用していた組み合わせです。
一般プレーヤーにとっては少しお高い値段ではありますが、ナチュラルガットを半分使うハイブリッドならまだ買える気がしますね。
プロの選手は調子や気候によってもストリングを変えたりするみたいなので、その時々により変えてる可能性はあります。しかし、錦織選手は基本的にはルキシロンのストリングを使用しているのでルキシロンのストリングに興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか?
最後に(まとめ)
今回は錦織選手使用ラケット・ガットについて解説していきました。
以前は世界ランキング4位まで行った日本の伝説の選手です。筆者がバリバリテニスをしていた時に、ビッグ4(フェデラー・ナダル・ジョコビッチ・マレー)相手に検討していたのはいい思い出です。特に2014年の全米オープンは片手バックハンドの名手ワウリンカを準々決勝で倒し、その後に準決勝にて当時世界ランク1位のジョコビッチを倒して決勝まで行きシビレました。
そんな伝説の選手である錦織選手が、また再びトップに返り咲くために選んだ今回のウルトラツアー98。前作よりもフェイスが大きくなって登場です。一般プレーヤ向きなのは軽量モデルのウルトラツアー98Jが良いかと思います。気になる方は是非一度試打されてみてはいかがでしょうか?
ここまで見ていただきありがとうございました。